この間、初めて自分で腕時計を時計屋さんに修理に出しました。古い部品が多く修理代が高くつくので新しい時計を購入することを進められましたが、この時計は、私の人生を見守ってきたと言っても過言ではないので、修理をするようにしました。

その時計は、私の母が自分の叔父(私から見た大叔父)から結婚祝いにただいた時計だったそうです。母は腕時計をつける習慣がなかったので、私が中学生になった頃に大叔父の許可を得て、私に譲ってくれました。


その時計はシルバーで当時の私には少しゴツすぎる時計でしたが、私はそのひんやりとした感触が好きで、毎日つけて学校に行っていました。高校受験のときも、勿論この時計をつけていきました。


高校生に進学した時、母から別に腕時計を買おうか?と聞かれたことがありました。しかし、私はそれを断りました。高校生活においてもその時計をつけて行くつもりでしたから。

高校生活においても、その時計は一秒も狂うことなく私の生活を支えてくれました。大学受験の時も、高校受験にあやかってつけていきました。

やがて、大叔父が亡くなってしまいました。その時に少しだけ迷いましたが、母親と相談して葬式の時につけていくことにしました。亡くなった大叔父の家族は、私がつけているのを見て喜んでくれました。

今、就職活動をする時にもつけています。しかし、ある面接での帰り道で突然動かなくなってしまいました。
腕時計の寿命がきたのか、とも思いましたが、この腕時計には私がこの世を去るまで頑張ってもらいたいと思い、修理に出すことにしました。今は、腕時計はしていません。代わりに別の腕時計をつける気にもなりませんでした。私の左腕はその時計の指定席のようなものだからです。


ずいぶんと久しぶりに腕時計のない生活を送っています。早くあの時計が左腕に戻ってきたらいいな、と思っています。そうして、私の人生をまた見守り続けていってくれたらいいな、と思っています。

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